フリーエネルギーも最近やっと認められるようになってきた分野です。
フリーエネルギーの考え方の一つとして、「ディラックの海」がある。
我々の宇宙は左の模式図のようにエネルギーの海に漂う泡のようなもので常にエネルギーの消滅と湧出があり全体としてエネルギー密度が一定に保たれている状態にある。
もしもこのエネルギーの海から直接エネルギーを汲出す事が出来れば無尽蔵のエネルギー源を手に入れる事ができる。
この場合、フリーエネルギー装置はエネルギーの海からエネルギーを汲み出すポンプのようなものである。
もしもエネルギーを汲み出し続けるとこの宇宙はどうなるだろう。
一つの可能性としてエネルギー密度を保つ為に膨張する。
もう一つの可能性は宇宙全体の質量が増加してやがて収縮する。
ただ最近の観測では膨張の速度がだんだん速くなってきているらしい。
Nマシン
現在最も実用に近いと思われるフリーエネルギー装置です。
構造は至って簡単で、下図の様に磁石の磁極(NS方向)を軸として回転させると、軸と外周の間に電圧が発生するというもので、1832年に発見されたファラデーの単極誘導の原理そのものです。
最近になって注目されはじめたのは、発電量に対する逆トルクが非常に少なく、条件によっては超効率になる可能性があるという所でしょう。
難点は、発生する電圧が非常に低い事で、数キロワットレベルの装置ですら電圧は2ボルトに満たない状態なのです。
もう一つは、電圧を上げるためには直径を大きくするか回転数を上げなければならないのですが、どちらの場合も外周側の接点の摩擦の問題が無視出来なくなってくる事です。
この研究の第一人者は、インドのパラマハムサ・テワリという人で、現在交流型Nマシンの研究をしているようです。
径を大きくして(2・3m位)回転数を上げて数百〜千ボルト位まで電圧を上げて、非接触型の電極でピックアップすればかなりのレベルまで行くのではないかと思います。
ただ、残念ながら個人の趣味で研究する事の出来る規模ではなくなるという事です。
トラウトタービン
トラウトタービンは、オーストリア人科学者ヴィクトル・シャウベルガーが急流を泳ぐニジマスを見ていて思いついた機械で
モーターでタービンを回転させ、一定の流速になると負性抵抗が発生しやがて自発的に回転が起きるというものです。
ただこのタービン、突然巨大なエネルギーが開放され機械ごと吹っ飛び天井にぶつかるという事で、シャウベルガー本人もこのエネルギーを制御できなかったといわれている。
このトラウトタービンは、雷や雪崩等の連鎖反応系に分類される物と思われる。
現在の制御技術を持ってすればあるいは制御できるかもしれません。
原子力より安全で安価なエネルギー源に成り得る物である。
もし臨界点を超えて制御できなくなってもあたりが水浸しになるだけですむ。
ハチソン効果
フリーエネルギーを語る上でハチソン効果を避けて通るわけにはいかないでしょう。
これは、カナダのハチソンが高電圧高周波機器で実験中物体の浮遊・融合・破壊といった現象が発生したというもので、発見者の名を取ってハチソン効果と呼ばれています。
基本的には2基のテスラコイルと1基のヴァンデグラフ1基のダンベルコイルで構成されるといわれていますが再現性が無く必要条件ではあるが十分条件ではないと思われます。
また後の情報などから、この装置がフリーエネルギー装置とは少し違う可能性が出てきました。
詳しくは展示室の新地球空洞説を参照ください。
参考文献: フリーエネルギー[研究序説] 広域科学研究所 多湖敬彦著 徳間書店 発行